『痴人の愛』を読みました(SとMについて考える)2

こんにちは、秋田です。さて、前回の続きです。

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『痴人の愛』はとても男性にとって(というか、女性でもおそらく)腹が立つお話ではあるかと思いますが、

それでも、けっこう学ぶことがあります。以下でいろいろ列挙したいと思います。

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その1)SとMという力関係は変わる

まずは、これですね。よく「私はSなんで」とか、「オレってMっけがあるんだよね~」などと飲み会などでコメントする方がおります。

「自分のことをよく観察してるなあ~」ということで、私も聞いていておもしろいと思いますね。

でも、実はSとMというのは、ある種の関係性なので、相手によってけっこう変わるんですよね。

ですから、たとえばあなたの上司がとても厳しい性格の人で、あなたという部下にバシバシやって、その後、窓の外をみつめながらニンマリしているような人だとしても(Sということです)、

彼のお友達には意外に腰が低く、逆にそのお友達との議論なんかでやり込まれて、小さくなっているような場合もあります。

それで、嫌ならもう飲まなければいいんですが、案外また飲んだりして(笑)、要するに説教なんかをされると安心するような場合もあります(Mということです)。

よく「SとMは紙一重だから・・・」なんて、したり顔でいう人もおりますが、案外当たっていますよね。いつもずーっとSとか、いつもMとかいう人は、そんなには多くないわけですね。

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その2)恋愛でも力関係は重要です

それで、1)を踏まえると、たとえば結婚前は女性がいばっていて、ある意味かなりSな感じで結婚式とか、新婚生活の段取りを決めて、彼(夫)にパシパシやっていたようなカップルが、

結婚後しばらくして落ち着くと、夫のほうがいばっているような例もあります。

ですから、やはり「彼がいうことを聞いてくれるから」などという理由で結婚に踏み切ることはよくないかもしれません。

数年後、あなたが彼のいうことを聞かされるようなこともあるわけですよね。

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その3)Sになる原動力は自信(コンプレックスの解消)

この『痴人の愛』のナオミもそうですが、やっぱりSかMかを分ける要因は「自信」だと思われます。

ナオミは、はじめは貧乏人の娘さんで、いわば口減らしみたいな感じで、喫茶店でのアルバイトをさせられていたわけです。高校へも行かせてもらえなかったので、当時の学といいますか、いろいろな知識もないし、15歳だから世間のこともよくわからないと。

そうすると、やっぱり大人しくしていて、どちらかというと人にいわれたことだけをやるようなMっぽい感じなわけですよ。

ところが、譲治にお金をもらって英語と音楽を習って、服なんかも毎月つくるようになって、しかもダンスなんかを習うようになると、

「その服装は、ちょっと遅れているわよ。あなたと一緒にいると、恥ずかしいわ」

みたいなことを譲治にいうようになるわけです。お友達も慶應出身の同い年ぐらいの男の子が4人ぐらいできたりして、30歳近くてどちらかというと大人しめの譲治より、よほど活発でカッコイイわけです。

そういうこともあって、お金、英語、音楽、ダンス、お友達とくれば、要するに自信ですよね。

こうしてナオミがSとなって、どんどん譲治を攻めていくことになります。

同様な例としては、上でも挙げましたが、結婚前のモテなかった男性が、結婚して急にモテるようになる場合があります。これも自信が大きいでしょうね。

異性に関して、最低限一人の女性を確保しているということですね。それが恋愛で余裕が出て、その余裕が若い女の子を惹きつけたりするようになるわけですよ。

その結果、以前は奥さんにペコペコしていたのに、急に奥さんに威張りだすようになったりして。大人しい男性、あまりモテなかった男性ほど、こういうふうに変わる場合も多いんですよね。

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その4)相手以上の能力を常に磨いておきましょうorお相手の心(弱点)をつかむようにしましょう

以上を踏まえまして、やはりSとMは力関係なので、恋愛において、もしある程度自分の意思を出したいならば、やはり相手以上の能力(容姿でも、性的なものでも、学歴でも、仕事でも何でもいいです)を鍛えておいて、

そうおいそれとは、軽くみられないような人になっておくことは大切かもしれません。

あるいは、仮に彼のほうが、あなたよりはるかに優秀といいますか、能力が高い場合でも、やはり人間ですから、弱点があるはずです。

そこをあなたが押さえておいて、そこの部分を優しくしてあげたり、逆にキュッと握りつぶしたり、いろいろできるかもしれません(怖い話ですね・笑)。

ナオミの場合は、最後の最後は自分の容姿を使いましたが、人によったら、ものすごい夢や希望を語り、それによって相手を引っ張っていく人も過去にみましたし、

企業戦士として常に人前でファイティング・ポーズを取らねばならない夫に対して、いつもニコニコすることで、彼の心(安心感)をつかんでいる女性もみます。

もちろん単純に女性の武器(!)を使う人もいますが、それは夫婦のことですので、何でもいいかと思います。

容姿、金、性、家柄、学歴、職場、知名度、性格ぐらいですかね? そういったところでプレミアム感を出すといいんですよね。

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ちょっと当たり前の話でしたら、ごめんなさい。

でも、まあさすが文豪(!)、時代が変わっても、なかなか変わらないヒトの内面のネチネチしたところを、すごくよく書いていますよね。

こういう考えができるってことは、谷崎潤一郎自身もけっこうネチっこいと考えられるので、彼の人生自身楽しかったのかどうかわからないですが(笑)、

まだまだ学ばせていただけるとは、本当にありがたいです。

参考にできる方は、お読み下さいね。春に古典文学。いいじゃないっすか(笑)?
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by akitabijin1 | 2010-05-06 10:58 | 恋愛


つぐみ恋愛相談所の恋愛コンサルタントが日々の中で気づいたことを綴った日記です。


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